小さなブランディングの基本small branding essentials
MERCHANDISEPINS
オリジナルピンバッジ
ピンバッジはピンズと呼ばれ、表面にデザインを施し裏面は針と留め具で布などへ留めるタイプの金属製のバッジです。金属上に施すグラフィックデザインは重厚なモノとしての価値を高めます。ピンバッジは装飾品としての価値も持ち合わせる特性上ロイヤリティや愛着を深める場面で利用され、カジュアルファッションからフォーマルファッションの利用までデザイン次第で様々な表現の可能性があります。近年インディペンデントなメーカーによる風変わりなデザインのピンズブームが起こるなどとても魅力的なオリジナル商品です。
オリジナルピンバッジをつくろう
ピンバッジはピンズと呼ばれ、表面にデザインを施し裏面は針と留め具で布などへ留めるタイプの金属製のバッジのことです。会員バッジや所属や階級を示すためのフォーマルな用途から記念品やスーベニア、キャラクターグッズまで幅広く製作されています。本体は小さく持ち運びや取りはずしが簡単にでき、金属上に施されるデザインのためモノとしての重厚感が高いことから根強いファンの多いマーチャンダイズアイテムです。特にディズニーなどの豊富なキャラクターをもつ企業の製品にはファンが多くコレクターやトレーディングなどといった文化も存在しているほどです。2010年代よりファッション界隈でもリバイバルのブームがおこり、 SNSなどを通してインディペンデントなメーカーによるオルタナティブなデザインのPINSブームがおこるなど人気の衰えを感じさせません。シャツやバッグはもちろん、フォーマルな場面でもジャケットへ装着することも可能で装飾品としての価値も持ち合わせています。
ピンバッジの制作方法
スタンププレス
もっとも質感がよく重厚で完成度の高い工法です。金属をプレス加工することでデザインを金属の凹凸で表現。凸部分に金属表面を露出させることで装飾性高い仕上がりになります。深めの凹凸がつくことでアウトラインを詳細に表現が可能です。凹部分に着色塗料で彩色をします。
エッチング
化学反応によって金属を腐食させて凹凸を作る版画の腐食加工技術を利用して金属プレートにデザインを作ります。フィルム製版による光学的な技術のためスタンププレスよりも細かい線の表現が可能です。
プリント
平らな金属表面に印刷をおこないエポキシ樹脂でコーティングされます。オフセットではCMYKのフルカラーで入稿が可能で写真やグラデーションなどの表現が可能です。シルクスクリーンでは特色を使った印刷が可能です。スタンププレスやエッジングのようにアウトラインに凹凸による金属面の露出部分が作られずフラットな印象です。
ピンバッジの彩色方法
七宝 ハードエナメル
もっとも質感がよく重厚で完成度の高い工法です。金属をプレス加工することでデザインを金属の凹凸で表現。凸部分に金属表面を露出させることで装飾性高い仕上がりになります。深めの凹凸がつくことでアウトラインを詳細に表現が可能です。凹部分に着色塗料で彩色をします。
擬似七宝 セミハードエナメル
七宝の仕上がりを擬した技法でエポキシ系の塗料を凹部分に流し込み熱硬化後に塗料面を研磨することで仕上げます。硬度が高いため傷つきにくく、鮮やかな発色が特徴です。
ソフトエナメル
スタンププレスにエナメル塗料で着色する方法。調色が可能で豊富なカラーバリエーションが特徴です。仕上げに透明エポキシ樹脂でコーティングすることで七宝のような透過面を作ることも可能です。
オリジナルピンバッジの制作会社選びとコスト
一般的に¥30000– 前後で販売が可能で制作に価格金額が¥5000–¥1000前後となっています。多くの制作会社やサービスがウェブ上に展開しています。制作会社を比較検討して用途に合ったサービスを選んでください。価格比較の際には同一条件での比較を行うことをオススメします。オンライン上で展開しているサービスの場合、競争原理が働いておりある程度の相場が形成されています。しかし、同じような設備をもつ会社でも仕入れやサービスの方針の違いで金額に差が出る場合があります。とくに、ウェブサイトやインターネット広告での最低金額表示を行なっている場合がありますが、条件次第で一つあたりの単価自体を安く見せることができますので必ず同一条件での金額を比較することをオススメします。
オリジナルピンバッジのオススメサービス
HOW TO ORDER制作会社への依頼方法
ここでは初心者の方も安心して注文ができるように一般的なオリジナルグッズの制作会社への依頼方法を説明します。 オンラインなどで様々なサービスが展開されていますが基本的な発注方法はあまり差がありません。オリジナルグッズを発注する場合、一般的な買い物にプラスして印刷物の発注のプロセスが加わります。大量発注の場合アイテムの在庫や加工の方法やアイテムの特性などで加工にかかる金額が変動するなど、アイテムを選んで会計をする一般的な買い物よりも不確定な要素が多く必ず見積りをとることをおすすめします。親切な制作会社などであれば、代替の方法やコストなど相談が可能な場合があります。
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見積・発注
見積り・発注の際に注意する点は、どのようなアイテムか品番・カラー・サイズと個数を明確にして納期と印刷・加工の方法を伝えます。ウェブサービスの場合、ショッピングカート形式で見積・注文をシステム化している場合が多いですが、小規模の会社の場合フォームなどで見積内容を入力する場合もあります。初めての場合で仕上がりの状態などに不安がある場合は、見積の段階でデザインを業者に相談をしたり見本サンプルを取り寄せることも検討してください。
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入稿
発注が完了したら入稿というデザインの受け渡しを行います。デザインデータでの入稿が基本となります。アドビ社のアプリケーション、フォトショップで書き出すPSD形式またはイラストレーターのAI形式が標準的な入稿のフォーマットとなっています。また、インクジェットでの印刷の場合であればJPGやPNGなどの標準的な画像フォーマットで入稿を受け付けています。それぞれの制作会社ごとにフォーマットがありますのでそれらを参考にしてください。
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生産
サービスごとに最低納期などの設定が異なりウェブサイト上には宣伝のための最短日数などが掲載されていますが、生産工場の状況や、アイテムの入荷タイミングなど変動的な要素が多いため発注時にご確認することをおすすめします。小ロットでインクジェット印刷の場合、比較的短期間の生産が可能です。シルクスクリーン印刷や大量枚数などの場合生産期間が長くなります。
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納品
納品が行われたら必ず商品の確認を行なってください。デザインが指定した方法やカラーで行われているか、アイテムが指定したサイズ・カラー・個数であるか。ほつれや針などの混入物がないかなど、オリジナル商品という特性上返品などが不可能であることが基本ですので指定したとおりの製品が出来上がているかご自身での販売前にご確認することをオススメします。

